京都のジムではノーベル賞の有名人に出会うこともある 『にわか〈京都人〉宣言』 | J-CAST BOOKウォッチ - J-CASTニュース

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Kejar Tayang |

 京都案内の本は山のようにある。本書『にわか〈京都人〉宣言』(イースト新書)はちょっと変わっている。副題にあるように「東京者の京都暮らし」がテーマになっている。長く東京で文芸誌の編集者をしていた著者の校條(めんじょう)剛さんが、京都の大学で教えるようになり、数年間暮らした記録なのだ。単身赴任なので、ほとんど自炊。京都の普通の人々の庶民的な暮らしぶりを、体験をもとに紹介している。

「教授」の誘いがあった

 校條さんは1950年生まれ。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業。1973年、新潮社に入社し、「小説新潮」編集長、「新潮新書」編集委員などを経て、2010年に退職。14年から19年まで京都造形芸術大学文芸表現学科教授を務めた。『ぬけられますか――私漫画家滝田ゆう』(河出書房新社)で大衆文学研究賞を受賞したほか、著書に『ザ・流行作家』(講談社)、『作家という病』(講談社現代新書)などがある。

 すでに出版社を退職し、東京の大学で非常勤講師などをしていた校條さんに、突然、京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)から「教授」の誘いがあったのは64歳の時だった。週3回の勤務で宿泊はホテル。新幹線通勤で良いという。「OK以外の返事は考えられない」ということで即答した。

 ところが実際に教員稼業を始めてみると、なかなか大変だった。3日どころか5日、6日も京都にいることがザラ。追加のホテル代は自腹となる。東京・日野市の自宅にたどり着くのは周囲が寝静まった深夜になることも。思い描いていた「京都で優雅な大学教員」という生活には程遠かった。

食事は自炊で健康管理

 そこで考え方を大転換し、10か月を過ぎたころ、京都に単身赴任することを決意した。それから約4年間の体験記が本書である。

 文芸雑誌の編集長が定年後に京都暮らし、というと、たいがいの人は「うらやましいですね」と思うだろう。校條さんの周囲でもそうした反応が多かったようだ。しかし、実際は違ったことが、本書を読むとよくわかる。

 まず住まい。ワンルームマンションだったようだ。家賃は7万円台。これは最初に切り詰めたところだ。冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、トースター、小さな衣装ダンスの「必須5点セット」はリサイクルショップでまとめ買い。5万円にとどかなかった。学生の街でもある京都では、卒業した彼らが残していった中古品が格安で入手できる。

 毎日の食事は自炊だ。これには二つの理由があった。一つは、校條さんに糖尿病の持病があったこと。東京時代は毎日、野菜を大量に食べていた。ちょっとでも油断すると、血糖値が跳ね上がる。本書でも書いているが、米のご飯を食べただけで200ぐらいになり、甘いお菓子を口にすると、300近くにまで上昇する。普通の人は100ぐらいだから用心している。自分で「食事管理」をする必要があった。

 もう一つは、京都の名店は高いということ。普通でも1万円、その上の2~4万円クラスも多い。東京との二重生活をする校條さんには手が出ない。「切り身二枚で500円以下」を基準に、スーパーで食材を探す日々だった。

もう掘り出し物は入手できない

 以上からわかるように、本書は、「糖尿病の持病を持つ初老の男が、京都でつつましい単身生活をしてみた」という体験記なのである。もちろん校條さんは編集者時代に、すでに人気作家と数々の「名店」をめぐり、多数の京都の名所を訪れているので、今さら行く必要もなかった、ということもあるだろう。

 本書の45ページには、校條さんの行動範囲の地図が掲載されている。京都御所の南に当たる中京区の二条通柳馬場に住んでいた校條さんは、近所の寺町通をよく歩いた。かつては骨董品店が多かったところだ。その昔、美術雑誌の編集者だった先輩につれられ、この辺りの店で、揃いの皿を購入したことがあった。今も使っている。しかし、最近ではこの通りで、そうした掘り出し物に遭遇することはめったにない、と書いている。界隈が高級化してしまったからだ。京都全体も高級化してしまった。

 健康に留意していた校條さんはジムにも通っていた。京都大学の近くの「コナミ」。いつものようにマシーンを使っていたら、どこかで見た顔の人物がトレーナーの指導でストレッチに励んでいた。ノーベル賞の山中伸弥さんだった。京都は狭い町なのだ、と実感したという。

 本書はこのように、普通の京都案内とは一味違う、「ほっこり」が溢れている。ごく当たり前の京都暮らしを知りたい人、コロナ騒動が終わったころ、ウィークリーマンションでも借りて、しばらく京都暮らしをしてみたいと思っている人には格好の手引きになりそうだ。

 BOOKウォッチでは京都関連で『地図で楽しむ京都の近代』(風媒社)、『後水尾天皇』(岩波書店)、『京都学派酔故伝』(京都大学学術出版会)、『おいしいとはどういうことか』 (幻冬舎新書)、『せつない京都』(幻冬舎新書)、『カラー版 重ね地図で読み解く京都1000年の歴史』 (宝島社新書)、『幕末のその日、京で何が起こったのか』(淡交社)など多数を紹介している。

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May 10, 2020 at 04:53AM
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