コロナ禍に揺れる映画テレビ、ディズニー買収の臆測も - 日経ビジネス電子版
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Kejar Tayang |
全3851文字
新型コロナウイルス対策でロックダウンが広がり、映画の興行収入が激減している。テレビ業界も広告収入の減少が見込まれる。番組製作はままならず、スポーツ中継もなくなった。業界は巨額の借り入れをてこに動画配信への移行を進める。その投資の回収が危うくなっている。
上昇はネットフリックスだけ
●米メディア大手の株価推移
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April 08, 2020 at 10:33PM
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出所:Datastream from Refinitiv/The Economist
車の姿が消えた米ロサンゼルスの高速道路は、まるでパニック映画の一場面のようだ。ハリウッドの映画会社の経営者たちも、そんな映画の中にいるように感じている。世界の3人に1人が社会的距離政策の制限下にある。2020年に入ってからの映画の興行収入は壊滅的な状態だ。
テレビ業界も、売り上げが落ち込んだ広告主が出稿を減らす事態に備えて身構えている。21年の放送に向けて予定していた撮影は中止となり、残念な結果が訪れるのはもはや避けられない。
エンターテインメント業界は、新型コロナウイルス感染症「COVID-19」が大流行する前から動乱のただ中にあった。既に5年間で6500億ドル(約71兆円)に及ぶ巨額の投資を行い、動画配信の時代に向け変身を図ってきた。AT&T、コムキャスト、ウォルト・ディズニー、バイアコムCBSといった米国の巨大メディア企業が負う負債の総額は3500億ドル(約38兆円)を越える。売上高が落ち込む今、この負債を維持できる見込みは薄くなった。
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